観葉植物はどんな空間にも清涼感を与えてくれるので、個人の家だけでなくスパやカフェなどでも重宝される存在です。
街中で見かける機会も多いのではないでしょうか。
たくさんの人に愛される観葉植物ですが、実は人気の理由は見た目だけではありません。
観葉植物は人々に無意識の内に作用し、さまざまな良い影響を与えてくれているのです。
風水において植物は葉の向きや形状により、運気を盛り上げる「陽の気」や悪い気を落ち着かせる「陰の気」を発するとされ、
植物の種類によってどのような効果を持つかが変わります。
空間にある「気」をコントロールする風水において、自ら成長し「気」を放つ観葉植物は大変重宝されているのです。
気が停滞しがちな場所に観葉植物を置いて気を流すポンプの役割をさせることもあれば、
関係の深い方角に植物を置くことで金運や恋愛運など特定の運勢を引き上げることもできます。
・空気清浄効果
そもそも植物は光合成を行うことで二酸化炭素を吸って酸素を放出しているため、植物のある空間は常に新鮮な酸素で満たされていることになります。
疲労回復やお肌の調子を整えるための酸素カプセルがあるほどですから、人体にとって新鮮な酸素はとても大切です。
観葉植物が常にお部屋に酸素を供給してくれるならとてもありがたい存在です。
また、特定の植物にはホルムアルデヒドなど人体にとって有害な物質を吸着・除去する効果があることもNASAの研究で証明されています。
タバコの煙や排気ガスに含まれるキシレンや、白血病の原因となる可能性のあるベンゼンを分解する植物まで存在するのです。
・ストレスを緩和する効果
観葉植物はストレスの緩和に効果的です。
植物は「フィトンチッド」というリラックス効果を促す香り成分を放出しており、
この成分が森林浴などで開放的な気分になる一つの要因とされています。
研究でも、見る・触れるなどの植物との積極的な関わりが、
生理学的・心理学的にストレスを軽減すると発表されているのです。
たしかに忙しい時でもふと植物を見ると、ホッと心が休まるかもしれません。
また驚くことに、観葉植物が植えられる土に存在する「アウトドアフィンズ」という無害な微生物は「自然の抗うつ剤」と呼ばれており、
精神を安定させる「セロトニン」が脳から分泌されます。
植物がストレスを軽減することは、たくさんの研究で科学的にも証明されています。
・視覚疲労を回復する効果
パソコンやスマートフォンの画面を見る機会の多い現代人にとって、視覚疲労を回復させる効果はとてもありがたいものではないでしょうか。
昔から山を見ると目が良くなるといわれますが、どうやら本当だったようです。
パソコン作業の後に目の疲れの指標である「フリッカー値」を計測する実験では、
作業後に植物を見たグループの「フリッカー値」が圧倒的に低いという結果が出ました。
植物の色で目の疲労が軽減されるということで、テレビやパソコンの側に植物を飾ることを推奨する眼科医の先生もいらっしゃいます。
自然と植物に目がいくことで長時間画面を見続けることを避ける効果もあるそうです。